Active Directory をインストールします。インストールといっても Windows Server に組み込まれている機能を有効にしていく作業になります。
Active Directory はドメインコントローラーというシステムで管理されます。このドメインコントローラーの配下で稼働する PC をドメインに参加した PC と言います。ドメインに参加した PC は、参加しているドメインコントローラーが稼働していないと、ネットワークに接続することができなくなります。そのためドメインコントローラーが停止しないよう通常は、物理的に別になる 2 台のサーバーを用意し、それぞれに Active Directory をインストールしてドメインコントローラーを稼働させます。1 台はメインに、もう 1 台はバックアップにします。
メインのドメインコントローラーとバックアップのドメインコントローラーでは、Active Directory の設定で少し異なる部分があります。ここではメインになるドメインコントローラーの Active Directory 設定をします。
1. DNS サーバーの IP アドレス
ドメインコントローラーを稼働させるサーバーでは、DNS サーバーを自分自身にする必要があります。IP アドレスの設定ウィンドウを開いて、優先 DNS サーバーに自分自身の IP アドレス(IP アドレスに設定しているアドレス)を、代替 DNS サーバーにループバックアドレス(127.0.0.1)を設定します。
2. 役割と機能の追加ウィザードを開く
サーバーマネージャーのダッシュボードから「役割と機能の追加」をクリックします。
3. 開始前の説明
「開始する前に」の説明が表示されます。内容を確認したら「次へ」をクリックします。
4. インストールの種類の選択
インストールの種類では、「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択しして「次へ」をクリックします。
5. サーバーの選択
Active Directory をインストールするサーバーを選択します。選択したら「次へ」をクリックします。
6. サーバーの役割の選択
役割の中から「Active Directory ドメインサービス」を選択します。
7. 機能の追加
ポップアップウィンドウが表示され、同時にインストールされるツールが表示されます。このまま「機能の追加」をクリックします。
8. 次へをクリック
役割の選択に戻るので「Active Directory ドメインサービス」にチェックがついているのを確認して、「次へ」をクリックします。
9. 機能の選択
機能の選択では何もせずそのまま「次へ」をクリックします。
10. ドメインサービスの説明
Active Directory ドメインサービスの簡単な説明が表示されます。「次へ」をクリックします。
11. オプションの確認
インストールされるものの一覧が表示されます。内容を確認したら「インストール」をクリックします。
12. インストールの実行
インストールが始まるので、終わるまでこのまましばらく待ちます。終了後は「Active Directory 構成」へ続きます。