Web サーバーとなる Apache の設定をします。XAMPP では設定ファイルが単純化されて、大きく次の 3 つのファイルに集約されています。
- httpd.conf — Apache 本体の基本設定
- httpd-ssl.conf — SSL 接続(暗号化通信)用の設定
- httpd-xampp.conf — phpMyAdmin や Webalizer などの接続設定
これ以外にも多くの設定ファイルがありますが、基本的な設定はこの 3 つでできます。ここではセキュリティを考慮して、不要な機能や Web ページなどを削除します。なお、SSL 接続の設定については別途記載します。
1. Apache (httpd.conf) を選択
XAMPP コントロールパネルの中にある Apache の「Config」をクリックして表示されたメニューから「Apache (httpd.conf)」を選択します。
2. 不要な設定のコメントアウト
開いたファイルの 500 行目あたりにある次の 2 つの行の先頭に # を付けてコメントアウトします。コメントアウトしたら保存して閉じます。
#Include config/extra/httpd-user.conf #Include config/extra/httpd-info.conf
3. Aapche (httpd-xampp.conf) を選択
再び XAMPP コントロールパネルから Apache の Config をクリックして、今度は「Apache (httpd-xampp.conf)」を選択します。
4. 不要な設定のコメントアウト
開いたファイルの 70 行目あたりにある、次の行の先頭に # を付けてコメントアウトします。この設定ファイルでは全部で 4 か所の変更をします。
#<Directory "C:/xampp/htdocs/xampp"> # <IfModule php5_module> # <Files "status.php"> # php_admin_flag safe_mode off # </files> # </IfModule> # AllowOverride AuthConfig #</Directory>
5. 不要な設定のコメントアウト
2 か所目の変更です。80 行目あたりにある次の行もコメントアウトします。
# Alias /licenses "C:/xampp/licenses/" # <Directory "C:/xampp/licenses"> # Options +Indexes # <IfModule autoindex_color_module> # DirectoryIndexTextColor "#000000" # DirectoryIndexBGColor "#f8e8a0" # DirectoryIndexLinkColor "#bb3902" # DirectoryIndexVLinkColor "#bb3902" # DirectoryIndexALinkColor "#bb3902" # </IfModule> # Require local # ErrorDocument 403 /error/XAMPP_FORBIDDEN.html.var # </Directory>
6. 不要な設定のコメントアウト
3 か所目の変更です。100 行目あたりにある次の行もコメントアウトします。
# Alias /webalizer "C:/xampp/webalizer/" # <Directory "C:/xampp/webalizer"> # <IfModule php5_module> # <Files "webalizer.php"> # php_admin_flag safe_mode off # </Files> # </IfModule> # AllowOverride AuthConfig # Require local # ErrorDocument 403 /error/XAMPP_FORBIDDEN.html.var # </Directory>
7. 設定の変更
最後の 4 か所目です。少し前に戻って 95 行目あたりにある設定を書き換えます。これはデータベース管理をする phpMyAdmin が同じネットワーク内から使えるようにする変更です。デフォルトでは XAMPP をインストールしたマシンからしか使えないようになっています。
ネットワークアドレスを指定する部分は次の形式で記述します。
- ネットワークアドレス — 多くは 192.168.0.0、192.168.1.0 など
- ネットワークサフィックス — ネットワークマスクが 255.255.255.0 なら 24、255.255.0.0 なら 16、255.0.0.0 なら8
全ての変更が終わったら保存して閉じます。
#Require local Require ip ネットワークアドレス/ネットワークサフィックス
8. 不要なファイルの削除
XAMPP 関連の Web 用ファイルは実際の運用上は必要ないので削除します。削除するものは次のフォルダーにあります。このフォルダーの中のものは全て削除します。これで Apache の基本設定は完了です。
- C:\xampp\htdocs