MySQL を php から使うには UNIX ソケットの設定をする必要があります。この UNIX ソケットの情報のある場所は OS や Linux ディストリビューションなどによって異なります。その為、php の設定ファイルは未設定の状態になっています。これを設定しないと phpMyAdmin と MySQL が接続できません。
UNIX ソケットの設定をしたついでに、他の設定も行います。ここでは、テキストエディットを使って作業しますが、vi コマンドが使える方はそれで作業した方が早いです。設置内容は次のようになります。
- 設定ファイル:/etc/php.ini
- 設定1:pdo_mysql.default_socket=/tmp/mysql.sock
- 設定2:mysql.default_socket=/tmp/mysql.sock
- 設定3:mysqli.default_socket=/tmp/mysql.sock
- 設定4:post_max_size=128M
- 設定5:upload_max_filesize=128M
- 設定6:date.timezone=’Asia/tokyo’
1. php 設定ファイルの場所へ移動
ファインダーの「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択します。
2. php 設定フォルダの場所を入力
フォルダの場所を入力に「/etc」を入力して、「移動」をクリックします。
3. php 設定ファイルを開く
開いたフォルダーの中から「php.ini」を右クリックし、「その他」を選択します。
4. テキストエディットを選択
アプリケーションを選択するウィンドウが開くので、その中から「テキストエディット」を選択して「開く」をクリックします。
5. 複製
php.ini ファイルはそのままでは保存できないので、コピーを作成し編集しておいて、編集ができたら入れ替えをします。コピーを作成するには、ファイルメニューの「複製」を選択します。
6. 検索
編集メニューの「検索」を選択します。
7. 検索文字列
検索文字を入力するところに、「socket」を入力して、Return を押すと、検索する文字のあるところが強調表示されます。
8. ソケットの場所の設定1
1つ目として、「pdo_mysql.default_socket」を探します。探したら「=」の後に、「/tmp/mysql.sock」を記述します。
9. ソケットの場所の設定2
2つ目に「mysql.default_socket」を探し、「=」の後に同じく「/tmp/mysql.sock」を記述します。
10. ソケットの場所の設定3
3つ目に「mysqli.default_socket」を探し、「=」の後にまた同じく、「/tmp/mysql.sock」を記述します。
11. post サイズの設定
phpMyAdmin など Web でファイルをアップロードする際の最大サイズを設定します。デフォルトでは 8MB ですが、これを 128MB まで拡張します。
「post_max_size」で検索してください。まず、8MB となっている行の先頭に「;」を記述します(;(セミコロン)以降はコメントとなります)。次にその行の下に、128MB とした行を追加します。
12. アップロードサイズの設定
もう1ヶ所、「upload_max_filesize」を検索します。これも同じように行の先頭に「;」を記述し、その下に「128M」にした行を追加します。
13. タイムゾーンの設定
最後に「date.timezone」を検索します。検索できたら「’Asia/tokyo’」を追加します。追加できたら左上の赤丸(●)をクリックします。
14. コピーファイルの保存
保存ウィンドウが開きます。保存する場所はどこでも構いませんが、名前に「php.ini」と入力し、標準テキストエンコーディングが「Unicode (UTF-8)」になっているのを確認し、「拡張子が未指定の場合は、”.xtx” を使用」のチェックを外したら「保存」をクリックします。
15. php.ini の置き換え
保存したコピーの php.ini を本来のフォルダー(/etc)にドラッグします。
16. 認証
管理者権限での移動になるので認証を求められます。「認証」をクリックして許可をします。
17. 置き換え
置き換え確認が表示されるので、「置き換える」をクリックします。
18. パスワーの入力
管理者のユーザー名とパスワードを入力して、「OK」をクリックします。これで php の設定ファイルの変更は完了です。
19. Web サーバーの停止
最後に、php の設定ファイルの変更内容を Web サーバーに反映させる為、Web サーバーを再起動します。Server アプリの Web サイトを表示し、「入」をクリックしてWeb サーバーを停止します。
20. Web サーバーの起動
Web サーバーの停止が確認できたら、「切」をクリックして起動します。これで php の設定変更が反映されます。ここまでで phpMyAdmin を使う準備が完了しました。